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中国四川省成都市で5日、トカマク型の次世代制御核融合研究装置「中国還流器2号M」(HL-2M)の据え付けが始まった。中国核工業集団傘下の核工業西南物理研究院が建造する同装置は、核融合炉のコア技術を研究するための重要なプラットフォームとなる。核融合反応によるエネルギー発生の原理は、太陽が発光、発熱する仕組みと似ているため、クリーンエネルギーの探求を目的とする制御核融合研究装置は「人工太陽」とも呼ばれる。同装置の核心的な部品の一つである本体コイルシステムは、中心の柱の総重量が約90トン。製造が難しいだけでなく、強い衝撃荷重下で運用寿命10万回以上が求められるという。同研究院の劉永(りゅう・えい)院長は、「中国還流器2号M」は国内の同種の装置と比べると規模もパラメーターも大きく、より先進的な構造と制御方式を採用しており、プラズマ温度は2億度を超えるだろうと説明。国際熱核融合実験炉(ITER)の関連する実験と運用や、将来的な国産核融合炉の設計・建造に重要な技術的サポートを提供することになると述べた。同装置の本体コイルシステムは同日午後、製造を担当した東方電気集団傘下の東方電機から引き渡され、華西集団傘下の四川省工業設備安装が全面的な据え付け工事を開始した。(記者/李華梁、謝佼)<映像内容>次世代制御核融合研究装置「中国還流器2号M」据え付け開始、撮影日:2019(令和元)年6月5日、クレジット:新華社/共同通信イメージズ
登録日時: 2019年06月05日 00:00:00
「新華社」次世代制御核融合研究装置の据え付け開始四川省成都市
中国四川省成都市で5日、トカマク型の次世代制御核融合研究装置「中国還流器2号M」(HL-2M)の据え付けが始まった。中国核工業集団傘下の核工業西南物理研究院が建造する同装置は、核融合炉のコア技術を研究するための重要なプラットフォームとなる。核融合反応によるエネルギー発生の原理は、太陽が発光、発熱する仕組みと似ているため、クリーンエネルギーの探求を目的とする制御核融合研究装置は「人工太陽」とも呼ばれる。同装置の核心的な部品の一つである本体コイルシステムは、中心の柱の総重量が約90トン。製造が難しいだけでなく、強い衝撃荷重下で運用寿命10万回以上が求められるという。同研究院の劉永(りゅう・えい)院長は、「中国還流器2号M」は国内の同種の装置と比べると規模もパラメーターも大きく、より先進的な構造と制御方式を採用しており、プラズマ温度は2億度を超えるだろうと説明。国際熱核融合実験炉(ITER)の関連する実験と運用や、将来的な国産核融合炉の設計・建造に重要な技術的サポートを提供することになると述べた。同装置の本体コイルシステムは同日午後、製造を担当した東方電気集団傘下の東方電機から引き渡され、華西集団傘下の四川省工業設備安装が全面的な据え付け工事を開始した。(記者/李華梁、謝佼)<映像内容>次世代制御核融合研究装置「中国還流器2号M」据え付け開始、撮影日:2019(令和元)年6月5日、クレジット:新華社/共同通信イメージズ - 撮影:
- 提供元: 新華社
- データ詳細: 544p / 29.443fps
- 商品コード: 2019061000904