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  •  ナノフォトンが開発したラマン顕微鏡
    2021年10月04日
    ナノフォトンが開発したラマン顕微鏡

    大阪大学発ベンチャーのナノフォトン(大阪市北区)は、2024年までにラマン顕微鏡の生産を19年比5倍の年間100台に増産する。プラスチック代替素材などの先端材料開発に伴う検査需要増に対応する。東海地方の協力工場に製造を委託し、生産体制を整える。開発拠点は阪大吹田キャンパス(大阪府吹田市)から箕面市に移転。今後は同所で研究開発に注力する。ラマン顕微鏡は試料にレーザーを照射し、発生した散乱光から物質の種類や状態を画像分析する装置。ナノフォトンが開発した同顕微鏡は試料上の400点を同時に測定し、0・35マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の微小な粒子の状態を確認できるのが特徴。従来の数百倍の速度で高精度な画像分析ができるとして注目されている。同社は阪大名誉教授の河田会長が03年に設立。光学顕微鏡と電子顕微鏡に続く新たな顕微鏡開発へ道を開いた。これまで阪大内の研究所で受注生産してきたが、販売台数の増加に伴い生産体制を強化することにした。河田会長は「素材開発需要の増加に伴いラマン顕微鏡を開発するメーカーが増え、市場が拡大傾向にある」と話す。=2021(令和3)年10月4日、撮影場所不明、クレジット:日刊工業新聞/共同通信イメージズ

    商品コード: 2021101509363

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