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中国前漢時代の重要な軍事要塞だった鶏鹿塞(けいろくさい)遺跡の修復保護プロジェクトが、4年がかりの緊急保護作業を経てこのほど完了した。漢代の北方地域に設けられた軍事要塞の築造技術などを研究する上で重要な役割を果たすと期待される。同遺跡は内モンゴル自治区バヤンノール市磴口(とうこう)県にある。武帝時代(紀元前141~同87年)に築城され、漢代の長城防衛システムの一翼を担った。現存する中国最古の甕城(おうじょう、城門を守るため外側に半円形に築かれた城壁)が残されており、2006年に第6次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定された。同遺跡の平面は方形をしており、南壁に1カ所だけ設けられた城門の外側に甕城が築かれている。門の内側には城の最上部へ続く石造りの階段がある。鶏鹿塞の北と南西にはのろし台が設置され、遠距離を隔て呼応していた。遺跡は2千年以上にわたる自然の浸食を受け、城壁が複数の箇所で倒壊するなど損傷が激しかった。そのため国家文物局の許可を得て、2016年10月に修復保護プロジェクトが開始された。修復工事では築城当時の材料と技法を用い、最小限の介入と原型保持の原則を堅持。城壁や甕城、角台、4カ所ののろし台などで補強工事を実施し、築城当時の姿を再現した。(記者/李雲平)<映像内容>軍事要塞「鶏鹿塞遺跡」の風景、撮影日:撮影日不明、クレジット:新華社/共同通信イメージズ
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登録日時: 2020年08月03日 00:00:00
「新華社」前漢の軍事要塞「鶏鹿塞遺跡」の修復が完了内モンゴル自治区
中国前漢時代の重要な軍事要塞だった鶏鹿塞(けいろくさい)遺跡の修復保護プロジェクトが、4年がかりの緊急保護作業を経てこのほど完了した。漢代の北方地域に設けられた軍事要塞の築造技術などを研究する上で重要な役割を果たすと期待される。同遺跡は内モンゴル自治区バヤンノール市磴口(とうこう)県にある。武帝時代(紀元前141~同87年)に築城され、漢代の長城防衛システムの一翼を担った。現存する中国最古の甕城(おうじょう、城門を守るため外側に半円形に築かれた城壁)が残されており、2006年に第6次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定された。同遺跡の平面は方形をしており、南壁に1カ所だけ設けられた城門の外側に甕城が築かれている。門の内側には城の最上部へ続く石造りの階段がある。鶏鹿塞の北と南西にはのろし台が設置され、遠距離を隔て呼応していた。遺跡は2千年以上にわたる自然の浸食を受け、城壁が複数の箇所で倒壊するなど損傷が激しかった。そのため国家文物局の許可を得て、2016年10月に修復保護プロジェクトが開始された。修復工事では築城当時の材料と技法を用い、最小限の介入と原型保持の原則を堅持。城壁や甕城、角台、4カ所ののろし台などで補強工事を実施し、築城当時の姿を再現した。(記者/李雲平)<映像内容>軍事要塞「鶏鹿塞遺跡」の風景、撮影日:撮影日不明、クレジット:新華社/共同通信イメージズ WEB不可
- 撮影:
- 提供元: 新華社
- データ詳細: FullHD / 25fps
- 商品コード: 2020080405485