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中国重慶市に住む陳芷月(ちん・しげつ)さんは今年38歳。中国の代表的な漆器の一つ「重慶漆器」の6代目市級伝承者の指定を受けており、その工房には大小さまざまな特色ある漆器が所狭しと並ぶ。伝統漆器だけでなく、新しい要素を取り入れて創作した実用品も数多くある。中国は世界で最初に漆器を使用した国であり、重慶漆器は20世紀、北京、揚州、福州と並ぶ「中国四大漆都」と呼ばれた。一時期は高い評価を得て、国内外の工芸品展で数多くの賞を獲得しただけでなく、国の贈答品にも度々指定され、名声は外国に及んだ。陳さんは「重慶漆器の髹飾(きゅうしょく、うるし塗り)技術は地方色が豊かで、中でも絵付けや研磨、螺鈿(らでん)・卵殻(らんかく)、重ね塗りなどの技術は全国に名高い」と語る。「重慶漆器の髹飾技術」は2008年、第2次国家級無形文化遺産リストに登録されたが、業界の衰退に加え、プロセスが複雑かつ時間がかかり、原料も不足していることから、伝統技術を学び、伝承しようとする若者は多くない。陳さんは「私たちの世代の伝承者は時間との競争に入っている。伝統技巧の発展のスピードを技術が消え去るスピードより速めなければならない」と指摘。重慶漆器が時代と共に歩めるよう、職業学校での授業や伝統漆器の知識と技法の普及を行うほか、漆器工房を開き、形状が豊富で価格も手ごろな製品を数多く作り出し、実用品と芸術品を融合させた。陳さんは「より多くの人に漆器を身近に感じてもらうには、漆器を大衆の生活の中に戻すしかない。そうすれば市場拡大にもつながる」と語った。(記者/呉燕霞)<映像内容>重慶漆器の制作の様子、撮影日:撮影日不明、クレジット:新華社/共同通信イメージズ
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登録日時: 2020年08月17日 00:00:00
「新華社」伝統芸術を生活の中に重慶漆器の若き伝承者
中国重慶市に住む陳芷月(ちん・しげつ)さんは今年38歳。中国の代表的な漆器の一つ「重慶漆器」の6代目市級伝承者の指定を受けており、その工房には大小さまざまな特色ある漆器が所狭しと並ぶ。伝統漆器だけでなく、新しい要素を取り入れて創作した実用品も数多くある。中国は世界で最初に漆器を使用した国であり、重慶漆器は20世紀、北京、揚州、福州と並ぶ「中国四大漆都」と呼ばれた。一時期は高い評価を得て、国内外の工芸品展で数多くの賞を獲得しただけでなく、国の贈答品にも度々指定され、名声は外国に及んだ。陳さんは「重慶漆器の髹飾(きゅうしょく、うるし塗り)技術は地方色が豊かで、中でも絵付けや研磨、螺鈿(らでん)・卵殻(らんかく)、重ね塗りなどの技術は全国に名高い」と語る。「重慶漆器の髹飾技術」は2008年、第2次国家級無形文化遺産リストに登録されたが、業界の衰退に加え、プロセスが複雑かつ時間がかかり、原料も不足していることから、伝統技術を学び、伝承しようとする若者は多くない。陳さんは「私たちの世代の伝承者は時間との競争に入っている。伝統技巧の発展のスピードを技術が消え去るスピードより速めなければならない」と指摘。重慶漆器が時代と共に歩めるよう、職業学校での授業や伝統漆器の知識と技法の普及を行うほか、漆器工房を開き、形状が豊富で価格も手ごろな製品を数多く作り出し、実用品と芸術品を融合させた。陳さんは「より多くの人に漆器を身近に感じてもらうには、漆器を大衆の生活の中に戻すしかない。そうすれば市場拡大にもつながる」と語った。(記者/呉燕霞)<映像内容>重慶漆器の制作の様子、撮影日:撮影日不明、クレジット:新華社/共同通信イメージズ WEB不可
- 撮影:
- 提供元: 新華社
- データ詳細: FullHD / 25fps
- 商品コード: 2020081803496