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中国四川省成都市都江堰(とこうえん)市にある2千年以上の歴史を持つ水利施設、都江堰で5日、「放水節」が開催された。この施設が2018年に世界かんがい施設遺産リストに登録されてから、今回が初めての放水となる。同施設は年に一度の放水節によって、成都平原の洪水調節や灌漑の役割を千年以上にわたって見事に果たし続けてきた。都江堰の放水節の起こりは、古代中国で毎年行われていた都江堰水利施設の定期保全修理に遡る。毎年冬の渇水期になると、都江堰の分水堤防では河川をせき止める際、竹かごや「榪槎」(テトラポッド状の木枠)、ござ、丸石、黄泥(黄色い粘土質の土)などにより臨時の囲い堰を築く独特の「榪槎せき止め法」が用いられていた。外江を補修する際は内江への水の流れをせき止め、内江を補修する際は外江への流れをせき止めていた。每年「清明節」(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)が来ると、内江灌漑区では春の灌漑が必要になるため、用水路で荘厳かつ盛大な儀式が行われ、河をせき止めていた「榪槎」を外し、用水路に放水した。この儀式は「開水」と呼ばれ、放水節の名もここからきたと言われている。(記者/李力可)<映像内容>中国・都江堰の「放水節」、河川をせき止める木枠を外す様子、撮影日:2019(平成31)年4月5日、クレジット:新華社/共同通信イメージズ
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登録日時: 2019年04月05日 00:00:00
「新華社」2千年の歴史持つ古代の「放水節」を再現四川省都江堰市
中国四川省成都市都江堰(とこうえん)市にある2千年以上の歴史を持つ水利施設、都江堰で5日、「放水節」が開催された。この施設が2018年に世界かんがい施設遺産リストに登録されてから、今回が初めての放水となる。同施設は年に一度の放水節によって、成都平原の洪水調節や灌漑の役割を千年以上にわたって見事に果たし続けてきた。都江堰の放水節の起こりは、古代中国で毎年行われていた都江堰水利施設の定期保全修理に遡る。毎年冬の渇水期になると、都江堰の分水堤防では河川をせき止める際、竹かごや「榪槎」(テトラポッド状の木枠)、ござ、丸石、黄泥(黄色い粘土質の土)などにより臨時の囲い堰を築く独特の「榪槎せき止め法」が用いられていた。外江を補修する際は内江への水の流れをせき止め、内江を補修する際は外江への流れをせき止めていた。每年「清明節」(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)が来ると、内江灌漑区では春の灌漑が必要になるため、用水路で荘厳かつ盛大な儀式が行われ、河をせき止めていた「榪槎」を外し、用水路に放水した。この儀式は「開水」と呼ばれ、放水節の名もここからきたと言われている。(記者/李力可)<映像内容>中国・都江堰の「放水節」、河川をせき止める木枠を外す様子、撮影日:2019(平成31)年4月5日、クレジット:新華社/共同通信イメージズ WEB不可
- 撮影:
- 提供元: 新華社
- データ詳細: FullHD / 29.97fps
- 商品コード: 2019040900652