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ユーシン精機は業務効率を高めるため、RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の活用範囲を広げる。2018年6月以降、製造部門の27業務で導入を進め、19年3月までに3700時間以上の作業時間を削減した。4月から新たに16業務を追加し、20年3月までで年間約7500時間の削減を目指す。1日8時間労働に換算すると、4人分の年間労働時間を削減する計算となる。今後、全社に水平展開し、生まれた時間をより創造的な業務に振り向ける狙いだ。ユーシン精機が手がけるプラスチック射出成形品取り出しロボットや工場自動化(FA)向け機器などは量産品がなく顧客ごとに一品一様。そのため進捗(しんちょく)管理などデータを処理する件数が多く、間接業務の比率が高かった。「(こうしたケースの作業効率化に)ぴったりなのがRPAだった」(北川康史専務)という。製造部門の成果を軸に今後全社に展開する。10月から他部署の間接業務の洗い出しや業務の集約化を進めており、資材・営業部門では作業のシナリオを作成するプログラマーの育成を始めた。今後経理部門でのPPA導入も視野に入れる。RPAは、システム上において手作業で行っていた定型的な業務工程をロボットに記憶させ、人の代わりに仕事を自動化する。人手不足などを背景に金融業界や製造業などで導入が進んでいる。ユーシン精機は、RPA導入によって生まれた時間を、さらに効率良くRPAが運用できるよう知識習得の時間などに充てる。辻直樹執行役員は、RPAの導入で「別の改善提案も増え、社員の意識改革にもつながっている」と、一層の手応えを感じている。=2019(令和元)年11月14日、ユーシン精機本社工場、クレジット:日刊工業新聞/共同通信イメージズ
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登録日時: 2019年11月14日 14:31:00
ユーシン精機の本社工場
ユーシン精機は業務効率を高めるため、RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の活用範囲を広げる。2018年6月以降、製造部門の27業務で導入を進め、19年3月までに3700時間以上の作業時間を削減した。4月から新たに16業務を追加し、20年3月までで年間約7500時間の削減を目指す。1日8時間労働に換算すると、4人分の年間労働時間を削減する計算となる。今後、全社に水平展開し、生まれた時間をより創造的な業務に振り向ける狙いだ。ユーシン精機が手がけるプラスチック射出成形品取り出しロボットや工場自動化(FA)向け機器などは量産品がなく顧客ごとに一品一様。そのため進捗(しんちょく)管理などデータを処理する件数が多く、間接業務の比率が高かった。「(こうしたケースの作業効率化に)ぴったりなのがRPAだった」(北川康史専務)という。製造部門の成果を軸に今後全社に展開する。10月から他部署の間接業務の洗い出しや業務の集約化を進めており、資材・営業部門では作業のシナリオを作成するプログラマーの育成を始めた。今後経理部門でのPPA導入も視野に入れる。RPAは、システム上において手作業で行っていた定型的な業務工程をロボットに記憶させ、人の代わりに仕事を自動化する。人手不足などを背景に金融業界や製造業などで導入が進んでいる。ユーシン精機は、RPA導入によって生まれた時間を、さらに効率良くRPAが運用できるよう知識習得の時間などに充てる。辻直樹執行役員は、RPAの導入で「別の改善提案も増え、社員の意識改革にもつながっている」と、一層の手応えを感じている。=2019(令和元)年11月14日、ユーシン精機本社工場、クレジット:日刊工業新聞/共同通信イメージズ WEB不可